2014年10月27日月曜日

看板のベトナム語Vol.11~「安全第一」


久しぶりに中央郵便局へ行ってみました。もう少ししたら、サイゴンから日本の実家へ荷物をまとめて送りたいので、価格調査に。


午前中に行ったのですが、外国人観光客で溢れる局内。団体さんが多かったので、きっと市内ツアーの一部に組み込まれているのですね。その脇をすり抜けて、海外発送のカウンターに。アオザイがよく似合う局員さんに色々教えてもらいました。

本を送るなら、1箱30kgまで、船便で約2か月、料金は200万ドン/箱…などなど。うーん、なかなか大きな出費になりそうですが、仕方ない。自宅まで来てくれる引っ越し業者さんのサービスは魅力的ですが、ここ郵便局に自力で荷物を持ってきて送ったほうが圧倒的に安く済むのです。


ところで、中央郵便局。入るときに驚いたのですが、正面右半分の外壁を工事していました。せっかくの景観が…と残念がる観光客の人たちも多かったのでは、と思いましたが、これも仕方ないですね。ふとシートのかけられた部分を見ていたら、こんな看板がかかっていました。ベトナムの工事現場によく見る、例の標語です。


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An toàn lao động là trên hết.
「労働安全が第一」

an toàn ...... 安全
lao động ...... 労働
A là B ......AはBである
trên hết ......第一
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trên hếtを「第一」と訳してみましたが、 この単語はtrên (「上」の意味)とhếtに分かれます。このhết(ヘッ)というのが、シチュエーションによって色んな使い方のできる、面白くも複雑な単語。

整理しようと思いましたが、長くなりそうなので、後日あらためて書いてみます♪

(続きます)

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2014年10月21日火曜日

2014年10月20日月曜日

自分に関係ないことはない


日本の、家族の住む実家のすぐそばで、非日常的な事件が起こりました。
妹からの知らせを受け、ウェブニュースを読みまくり、
心配で、気が気でない一日を過ごしました。

事件自体は、幸い被害者も出ないものでした。
でも、近隣一体が不安で覆われました。
衝撃だったのは、その事件の根本は、沖縄の、米軍基地移設問題でした。
基地移設の問題が、 遠く離れたあの街で、こんな形で現れたことに、鳥肌がたちました。

しかしもっと衝撃だったのは、こんなことがあってやっと、
米軍基地移設問題が、身近なことだと感じられた自分に対してでした。
今まで何を、学んできたというのか。

この世の中に、自分に関係ないことなんてない。
世界を取り巻くあらゆることに、関心を寄せ、やさしくなれるように。

29歳の誕生日に、このことを胸に刻みたく、ここに、綴っておきます。

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2014年10月15日水曜日

【お知らせ】3つの国をつなぐカレンダーができました。


今日は一つ、宣伝をさせてください。

私もメンバーになっているNPO法人ARBA(アルバ)が、この度、初となるカレンダー(2015年版)を製作しました。私たちが活動している日本・ベト ナム・カンボジアの3つの国をつなぎ紹介するカレンダーで、3つの国の言葉だけを使い、また3つの国それぞれの祝日を記載しています。

題して、「となりの暦」

となり(近く)の国の言葉と暦を通して、その国のことに関心をもってほしい。そしてそんな暦を、使い手のとなり(傍ら)に置いておいて愛してほしい。そんな願いを込めたネーミングです。

カレンダーには、3つの国の日常風景をうつした写真が登場します。これもARBAのメンバーや協力者が独自に撮影したもので、ステレオタイプではない、その国・その土地の愛すべき人々や風景がうつっていると思います。

100部限定の生産、本日10月15日から予約受付開始です。興味のある方はぜひお早目にご予約ください。購入方法など詳細は下記サイトで案内しています。

「となりの国を、あなたのとなりに」

世界に二つとないこのカレンダーを、ぜひ皆さんに見ていただきたいです♪よろしくお願いします。


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★ NPO法人ARBAのウェブサイト
http://arba.asia/
★ 「となりの暦」特設ページ
http://arba.asia/koyomi2015/
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2014年10月12日日曜日

お呼ばれごはん、「経験を引き出す」


今日は友人Tさん宅へ。長いお付き合いなのですが最近お互いの都合があわなくて会えていなかったので、久しぶり。

4区の入り組んだヘムにあるTさん宅。何度も行っているのですがいまだに迷います。今日は行けるかな、と思いきややっぱり迷い、Tさんに電話をして近くまで迎えに来てもらう始末、とほほ。


Tさんのお母さんはとっても料理上手。今日はそんなお母さんが「初めて作るのよ~」という二品をいただきました。

ひとつ目は、写真の一番奥になってしまいましたが、こちら。

★ Chân gà rang muối 「鶏足の塩炒め」

chân......足
gà......鶏
rang......焙る、炒める(ここでは炒める)
muối......塩

ここに細かく刻んだxả(レモングラス)と lá chanh(ライムの葉)も和えてありました。一緒にご飯を食べていたTさんの義理のお兄さん曰く、お酒のおつまみにぴったりとのこと。確かに!

二つ目は写真の真ん中にどんと置いてあるのでおわかりの通り、鍋。

★ Lẩu cua đồng 「沢蟹の鍋」

lẩu......鍋
cua đồng......沢蟹

でした。マッシュルームや蟹味噌で味つけしたスープに、nghêu(はまぐり)と何種類もの野菜をたっぷり入れて煮込みます。器にはbún(細い米麺)をよそっておき、そこに鍋の具材とスープをかけていただくのがベトナムの鍋。野菜がシャキシャキしていて、と~っても美味しかったです。

 
私はどちらも大満足でしたが、初めて作るお母さんにとってはまだまだ改良の余地ありのようで、「次はこうしよう」としきりに言っていました。実際にはこんなフレーズでした。

"Rút kinh nghiệm."

rút ......引き出す
kinh nghiệm ......経験(漢字が当てはまります)

日本語で言うところの「経験を活かす」が、ベトナム語では「経験を引き出す」という言い方なのです。面白いのがこのrútという単語、「(ATMなどで)お金を引き出す/Rút tiền」のときにも使われるので、私はこの「経験を引き出す」というフレーズを聞くたびに、ぼわ~んとATMが頭に浮かぶのです(笑)

久しぶりに友人宅でいただいたご飯。美味しくてたまらなかっただけではなく、ご飯の前後に久しぶりのTさんとのおしゃべりに花が咲き、楽しいひとときでした。お腹も、胸も、いっぱい。

Tさん、お母さん、ありがとう♪

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2014年10月11日土曜日

ヘム日記をご紹介いただきました♪


とってもありがたいことに、なんと先日、この「ヘム日記」をフリーペーパーで紹介していただきました。


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ベトナム情報誌のVINABOO SAIGON。
http://vinaboo.com/
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ベトナム在住者のコラムが充実していて、私も毎月読んでいるのですが、コラムの一つに「ベトナム乙女お気に入り図鑑」という、「サイゴンノ オト」を運営するチームによる、さまざまなベトナムのお気に入りを紹介するページがあります。


「サイゴンノオト」もまたフリーペーパー。ですが企業が作成しているその他の情報誌とは違い、こちらは現在あるいはかつてサイゴンに暮らし、異国での生活を楽しんでいらっしゃる3名の日本人女性による手作りの冊子なのです。広告は一切載せておらず、3人がぜひ紹介したいと思う素敵なもの・人たちを独自の取材と内容で紹介されています。サイゴンノオト、実は私の大好きなフリーペーパー。装丁が可愛らしいだけでなく、3人の方の丁寧で好奇心いっぱいのサイゴン暮らしの様子が垣間見られて、とても楽しいのです。

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サイゴンノオトBlog
http://ameblo.jp/saigon-note/
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VINABOOさんの今月10月号では、サイゴンノオト編集チームの皆さんがお気に入りのウェブサイトやブログをご紹介しているのですが、メンバーのひとりの「わん吉さん」が、なんとヘム日記を取り上げてくれているのです。


自分のために書いているヘム日記、それでもこうして読んでくださっている人がいるということが、うれしいなぁと純粋に思いました。

わん吉さん、この場を借りて、ありがとうございました♪♪

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2014年10月9日木曜日

ワイン空けました記念日


いただきものの、ダラット産白ワイン。
生まれて初めて、自分だけでワインを一本空けました。


の、記念の、日記。

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2014年10月6日月曜日

メコンデルタの旅(終)~クメール寺院、帰路


カーマウの旅も今日がいよいよ最終日。お昼にはサイゴン行きのバスに乗ります。

午前中は気になっていたところへ。実は前日ダーバック島へ行く途中の車内から、遠くのほうにクメール寺院の先端が見えていたのでした。カントーでも偶然見つけたクメール寺院。カーマウでもぜひ見てみたいと思い、ホテルを出てすぐのところにいたセオムのおじさんに「クメールのお寺、知っていますか?」と聞いてみたところ、「ああ、わかるよ」と力強いお返事が。連れて行ってもらうことにしたのです。


カーマウ市中心部の1地区に位置する、とある路地のなかにありました。写真を撮りそびれてしまいましたが、路地の入口に大きくお寺の名前の看板が掲げられていて、クメール語とベトナム語の併記になっていました。この路地には民家も多く、クメール民族の人々が集まっている地域なのかな…?なんて考えていました。


こちらがお寺の門構え。クメール語のみでしたが、調べたところMonivongsa Bopharamという名前のお寺で、1964年に建立されたようです。門は開いていましたが人気がなく、おそるおそる入ります。

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お寺情報
ベトナム語の名前は、Chùa Khmer Monivongsa Bopharam
Add:đường Lý Văn Lâm, khóm 3, phường 1, TP Cà Mau(番地不明)
http://dulich.vnexpress.net/photo/anh-video/net-dep-chua-khmer-o-ca-mau-2909315.html
ウェブ上に紹介ページ(ベトナム語)がありました。
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門の内側にあったもの。この立派な門を造ったのが1995年6月22日で、その際に埋め込んだものだそうです。


門を挟んで反対側にはクメール語で、同様の表記がありました。


お寺の中に一歩足を踏み入れると、まずはその煌びやかな本堂に驚かされます、が…


さらに驚くべきは本堂のの脇に置かれた巨大な涅槃仏。クメール寺院で涅槃仏ってよくあるものなのでしょうか、私は初めてでびっくりしました。




鍵がかけられていたため残念ながら本堂のなかには入れませんでしたが、その周りをぐるりと見学するだけでもとっても見ごたえがありました。力強いお寺でありながら、装飾が非常に繊細です。



敷地内にはいくつか建物がありましたが、「Hội trường」 とベトナム語で書かれたホールもありました。ここはベトナム語なんだぁ、と不思議に思います。

 

こちらはどうやら信者さんのお墓のようです。Tập thể=「集団」とあることから、遺骨が複数入っているのでは、と思いました。


中にはこうして個人のお墓も。非常に立派な造りでした。ここもやっぱりベトナム語。


たっぷり見学させてもらい、そろそろ帰ろうかと思っていると突然おじさんが!! このお寺の管理人さんだそうです。全く人気がなく、僧侶の姿も見かけなかったので、おじさんの登場にビックリしましたが、見学のお礼を伝えることができました。「来訪の記念に」と、私のほうに携帯のカメラを向けてきました(笑) え~い、それならこっちも!! と撮り返したのが、この写真↑


おじさんに促され、敷地内の建物の一つの中に入らせてもらいました。お寺の名前が併記されていますが、ここはお坊さんたちの住居のようです。室内には、少人数ですがいました、お坊さんたち。



仏像の横に、こんな風にホーチミン主席の肖像画。カントーのクメール寺院と同じでした。宗教は仏教、クメールの寺院、でもここはやはりベトナムの一部なのです。


住居内のホワイトボードだけが、クメール語のみでした。日常会話としてはベトナム語だけれども、仏陀の教えなど信仰の部分ではクメール語が使われるのでしょうか…。これを書いている今、もっといろいろ知りたくなってきました。


ところでこのお寺の敷地内には、鳩が多いこと、多いこと。日本にいる、鳩恐怖症の友人の顔が浮かびました(笑) 私は平気なのですが、それにしてもすごい数…。


管理人のおじさんが鳩にエサをあげ始めました。「写真、撮っていいよ」とつぶやくおじさん。どうやら私のためにシャッターチャンスを作ってくれたようでした。さっき撮り返したときには嫌がっていたのに、鳩とならいいんだぁ~と微笑ましくなりました(笑) これがいつものおじさんの仕事、自然体の様子、ということなのかもしれません。おじさんに聞いてみたら、クメール人だけど、生まれも育ちもこのカーマウ。学校ではベトナム語が中心だったけどクメール語を習う授業もあったり、さらにこのお寺でお坊さんたちが教えてくれていたから、自分はベトナム語もクメール語も読み書きできるよ、とのことでした。このエリアに住むクメールの人々はきっとそうやって、お寺を信仰と暮らしの拠り所として生活しているのかな、と思いました。

管理人のおじさんに御礼を言い、お寺を後にします。別れ際、セオムのおじさんが管理人のおじさんに対して、丁寧に手を合わせていたのが印象的でした。ホテルまで送ってくれ私と別れるときにも、静かな低い声で、「Chúc sức khoẻ. (元気でね)」と言ってくれました。直訳では「健康を祈ります」というこのフレーズ、初対面の人にこんな風にかけてもらったのは、私は初めてでした。おじさんの礼儀正しい性格ゆえなのかもしれませんが、カーマウを離れるときというだけあって、妙にじーんときてしまったのを覚えています。


さて、バスの出発時間が近づいてきたので急いでチェックアウト。なんだかんだと4泊もしたホテル。スタッフの皆さんともお別れ。さらにさみしくなりました。



カントーからやってきたときのバスターミナルへ行き、前日にホテルのフロントから予約しておいたフーンチャンツーリストの事務所でチケットを購入します。11時30分発、約8時間の長距離移動、サイゴンまでは21万5000ドンです。


この旅行社に限らず、最近多いベッドタイプの座席でした。実は上の段はけっこう揺れて苦手なのですが、今回は下の段を予約しておいてもらったので問題ありません。名残惜しい景色を眺めながら、音楽を聴いたり、本を読んだり、適度に眠ったりして、途中休憩を2回はさみながら、サイゴンのミエンタイバスターミナルに到着したのは、19時頃でした。


長い旅日記、最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

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2014年10月5日日曜日

メコンデルタの旅⑦~ダーバック島


カントーからカーマウに向かうバスのなかで色んなアドバイスをくれたT兄さん。「カーマウでゆっくりするつもりなら、ここへ行くといいんじゃないか」と教えてくれたのが、市内から西へ40kmほど向かった先のタイランド湾に浮かぶ小さな島、ダーバック島Hòn Đá Bạcでした。



やはりホテルのフロントで行き方を尋ねます。まずはカーマウ市9地区(市内にはPhườngの単位で1地区から9地区までがあります)に位置するバスターミナルへ向かいます。ここはカントーからやってきたときの長距離バスターミナルとは別で、カントー省内の移動に使うローカルバスターミナルのようです。ありがたいことにホテルのお兄さんがバイクで送ってくれました。感謝。


さて、そのターミナル。私がベトナム国内を旅してきたなかで、最も「これってターミナルって呼べるのかしら」と思ってしまう場所でした。駐車場、と言ったほうが近いかもしれません(笑) ワゴン車がいくつか並んでいてそれぞれに行き先は違います。「ダーバック、ダーバック」と叫んでいたら、売店のおばちゃんが親切に「まもなく出るから、ここに座ってなさいな」と声をかけてくれました。もちろんばっちり、ドリンクを買わされましたが(笑)


何時に出るかもよくわからない、ダーバック島行きのワゴン車を待ちます。本当に行けるのかな…まぁ行けなかったらそれはそれで…なんて思いつつ、近くにいた20代前半風の女の子(おそらく売店のおばちゃんの娘さん)とおしゃべりをします。彼女はかつて仕事でサイゴンにもいたことがあるとのこと。サイゴンネタで盛り上がり、外国人の私にもそんなに驚かずに自然体で接してくれたのが心地よかったです。


待つことおよそ30分、いよいよダーバック島行きのワゴン車の出発となりました。この車で向かいます。ダーバック島までは3万5000ドン、約1時間半の移動です。

車内には私の他に大きなマットレスを積んだご夫婦と、途中から乗車した親子(夫婦と子の3人)がいるだけでした。マットレスのご夫婦、旦那さんが具合が悪いのか終始奥さんの膝枕で寝ていて、時々苦しそうな呻き声を出していたのでなんだか気の毒でした。そんな旦那さんに対していかにも迷惑そうな仏頂面の奥さん、の対比がなんだか面白くて、ひとりでクスクス笑ってしまいました。


ダーバック島までの車窓からの景色は、とっても面白いものでした。緑が溢れ、運河沿いに点在する民家。舗装されていない道はかなりガッタンゴットンと車が揺れましたが、それすらも楽しい、カーマウの田舎の風景を味わうことができました。


2組の家族は途中下車していき、終点のダーバック島まで乗っていたのは私だけでした。到着したのは島に行く手前の、バスターミナル。「これってバスターミナルって呼べるのかしら」度の高い場所が、あっさりと更新された瞬間でした(笑)

ここから島の入り口まではまだ距離があるとのこと、セオムのおじさんをつかまえて行きます。


こちらがダーバック島の入り口。日曜日だったということもあり、それなりに観光客がいましたが、ひとりで来ているのは私だけの様子、セオムのおじさんにも、チケット売り場のお姉さんにも、すれ違った若者グループにも、「なんでひとりなの?」と連呼されました。ひとり旅が好きなのだもの~!!と回答している私、そんなつもりはないのに、なんだか強がりのよう。


ここは入場料がかかります。大人は2万5000ドン、子どもは1万ドン。この日は午前中から小雨が降りあいにくの天気でしたが、セオムのおじさんに言わせれば「合羽を着ればいいだけじゃない、何てことないだろ」とのこと。うん、本当にそうなのです。


入口からはこのように橋が架けられています。自分がタイランド湾の上を歩いていると思うと、またまた感慨深い気持ちになってきます。橋が架けられた先には二つの島があり、これらをさしてダーバック島Hòn Đá Bạcと呼ぶそうです。ちなみにHònは「島(連接する複数の島の全体の呼称)」、Đáは「岩」、Bạcは「銀」を意味し、「銀色の岩の島」となります。


この日は風もあり、波もけっこう強いタイランド湾でしたが、橋からの景色は見事な絶景でした。



橋が終わるところ、つまり島にたどり着いたところには、このような2匹の龍のオブジェが出迎えてくれました。


観光スポットは2つ目の、奥の方の島に集約されている様子。さらに進んで行きます。私は歩いて行きましたが、バイクで橋を渡り島の中まで入って行くことができるようでした。


波打ち際で遊ぶ親子。キャッキャと声をあげて水遊びを楽しむ小さな兄弟と、それを穏やかに見守っていたお母さん。


2つ目の島の入り口には、ダーバック島を紹介する石碑が。ここで若い男女のグループに写真撮影を頼まれました。カーマウ省やキエンザン省出身のメンバーによるグループとのこと、見ていたら3組のカップルのようでした。こういうところでグループでデートをするのかぁ~と、なんだか微笑ましくなりました。


島の中は緩やかに道順が示されていたので、それをたどって見学していきます。こんな風に波打ち際を歩いたりもして。


湾に浮かぶ船。釣りをしている人が見えました。


かと思えば、こんな風に島に釣りに来ているおばあさんも。何が釣れたのかな。


歩いていると御像があったり、


立派な造りのホテル&レストランが出てきたり、


お寺?と思って入ってみたら…


鯨の骨を祀った廟でした。海とともに生きている人々の場所なんだ、と思いました。ここでは3組のカップルの若者グループが熱心にお祈りをしていて、おみくじらしきものもしていました。


道順に沿って丘のようなところへ登っていくと、こんなモニュメントがありました。真ん中の文字はBảo vệ an ninh tổ quốc=「祖国の安全を守る」と書いてあります。この小さな島も、「祖国」の一部なんだということを強調しているのでしょうか。


すぐそばには「人民警察博物館」という施設があったので入ってみたかったのですが、鍵がかかっており人もおらず(涙)


だけどこの丘から眺める景色は素晴らしかったです。


丘を下りまた道順の通りに進んで行くと、今度はホーチミン主席の像を祭った建物が出現しました。


こんなところに!? というのが正直な印象でしたが、ここだからこそ、なのかもしれません。カーマウ市内と同じく、ハノイから最も遠いと言えるこの地域にだからこそ、祖国統一、民族解放の父としての象徴のホーチミン像が、ベトナムという国にとっては必要なんじゃないだろうかと。ここでは1組の家族連れが、お線香に火をつけ熱心にお祈りをしていた姿が印象的でした。



左右の壁にはこのように、ホーチミン主席の歴史が写真で紹介されていました。主に1945年前後のものでした。


ホーチミン廟をあとにしてさらに進むと道が開け、島の入り口に戻ってきました。ぐるっと一周してきたのでした。道には随分と波が押し寄せていてちょっとドキドキしました。こんな看板があったのですが、その前に言うことがあるのでは、とひとりツッコミを入れてしまいました(笑)

Chú ý đường trơn trượt.
「道、滑ります、注意」


お昼を食べ損ねていたので、さっきの立派なレストラン、ではなく、売店のようなところで食事をしました。聞いたところ「Mì gói(インスタントラーメン)しかないわよ」とお店の人に言われましたが、構わず注文。これが意外と美味しくて、自分で作るのとは違うなぁと関心してしまいました。ライム、唐辛子、醤油、そしてネギを加えるのがよいのかも…。あとはロケーションの力、かも。


ダーバック島を堪能したので、行きに連れて来てもらったセオムのおじさんに電話をして迎えに来てもらいました。カーマウ市へと帰るべく、行きと同じようにあの小さなバスターミナルへ連れていってもらおうとするも、おじさんの計らいで、ターミナルへ向かう道の途中から、ちょうど今まさに発車しようとしているワゴン車に乗せてもらいました。行きとは違い満席の車内。皆さん、カーマウ市へどんな用へ行くのかなぁと色々想像して楽しんでいました。

日帰りのプチ旅、ダーバック島はおすすめです。

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