2014年9月26日金曜日

5年ぶり2度目のスォイティエン


ちょっと前のこと。突如思い立ってスォイティエン(Suối Tiên)遊園地に行ってきました。ベトナム生活を始めるようになってすぐの頃に一度、ベトナム人の友人たちに連れていってもらったきりなので、5年ぶりくらい。その頃の記憶は正直なところあまりなくて、入園料が確か4万ドンくらいですごく安かったことと、アトラクションに乗るときに「故障しないだろうか」という物凄いスリルを味わったこと(笑)、くらいしか覚えていませんでした。

国道1号線から見えるお馴染みの、彼

Bình Thạnh区のわが家の近くから路線バスに乗ります。今回は長距離の12番バスに乗ってしまったため2万ドン取られちゃいましたが、近距離の別の路線なら6000VNDで行けます。

到着後とりあえず入ろうとすると、入場料がなんと9万ドン!! まぁ450円くらいなので実はたいしたことないのですが、5年前の記憶がおぼろげながら蘇り、この5年間のベトナムのインフレ具合をひしひしと感じました…。ちなみに9万VNDというのはあくまで入場料、スォイティエンではアトラクションは全部別料金。入口には、「全部のアトラクションを制覇したら70万ドン、でもフリーパス購入なら35万ドン(約1750円)!!」という看板が掲げられていたのですが、一緒に行った日本人の友人と「いやいや、そんな乗らないでしょ~」と言ってフリーパスには目もくれませんでした。しかしこれが後々アダになるとは…。

ベトナム建国の父フンヴォン王、らしい?

入り口でもらった園内マップをもとに、とりあえずぐるっと一周してみようと決めた我々。平日なので園内はかなりガラガラ。自分のペースで歩けていいし、アトラクションの待ち時間も全くないので良い感じでしたが、歩いて早々至る所に出現する謎のオブジェや像たち。スォイティエンの面白さがが序盤より早速やってきました(笑) 

さて、しばらくすると「Harry Potter」の文字が現れ目を疑います。かなり巨大な、立派な建物。思わず5万ドンのアトラクション料を払ってポグワーツ魔法魔術学校らしきその館に入ってみますが…、実はただのお化け屋敷で、暗闇の苦手な私は終始泣きべそをかいておりました…(しかも写真撮り忘れ。とほほ)。パンフには「350億ドン(約1億7500万円)を投資して…」とあったけど、本当かなぁ?


先に進むうち、さすがにジェットコースターに乗る勇気はないものの、ちょっと何かに乗ってみたくなり、池の上をぐるりと一回りするロープウェー?ゴンドラ?に乗ることに。速度も遅そうだし大丈夫かな~なんて思いつつ乗ってみると、あれ…思いのほか揺れる…とドギマギ。しかも窓の上にはまさかのこんな表示が。

Vui lòng không ngồi dồn về một bên.
「片側に集まって座らないでください」

ひぇ~~~~!! と、ポグワーツとはまた違った恐怖が私を襲います(笑) 無事に帰還することだけを考えて池の上を一周。生きた心地がしないとはこのことです。

池はワニたちの王国。ワニ釣りもできます

揺れるゴンドラからの生還を果たした後は、25000匹ものワニたちをのんびり眺めたり、ドクターフィッシュを初体験したり。いくつかのスリルの後だったので、穏やかに過ごします。ドクターフィッシュがベトナム語でMassage cá (魚マッサージ)となっていたのが、なんだか可愛らしかったです。

初体験。くすぐったかった~

ベトナムでは見たことのない水族館風の建物もあって、何だろうと入ってみると、なんとアザラシとイルカのショーがやっていました。インドネシアからやって来ているそう。広く立派な会場に観客が20名もいないなか、アザラシもイルカも、調教師さんも、そしてMCのお姉さんも皆全力で頑張っていて、その姿には純粋に好感が持てました(特にお姉さん)。実際、ショーは見事なものでした。



お昼ご飯を食べつつ休憩を取って、後半線へ。園内には食堂や休憩所が多数あるので、ご飯には困りません。この頃、気づけばすでに財布のひもはどんどん緩くなっていて、あれ、フリーパス買った方が良かったんじゃ…?と思うほどアトラクションを満喫していました。ちなみにアトラクション料はそれぞれ異なる値段ですが、3万ドン~6万ドン、という感じでした。

夢に出てきそうな顔、「魔女の森の秘密」

後半回った残り半分のアトラクションは、前半に比べると乗りたいな~というものはなかったのですが、その分摩訶不思議なオブジェや像たちにたくさん出会えて、道中、お腹を抱えて笑う場面もしばしば。

「ユニコーン」に期待したら、コレ
「ナイン・ゴールデン・ユニコーン」に期待したら、コレ
クーロン? なの?

どうやら仏教色が強いらしいスォイティエン。園内には何カ所かお参りポイントもあって、実際に参拝しているお客さんもいました。白い仏像の背後に大木があって、そこに結びつけられた赤やピンクのリボンたち。マジックで願い事が書いてあるようで、日本の絵馬を思い出しました。一瞬遊園地にいるということを忘れて、厳かな気持ちになりました。



途中、突然のスコールに見舞われ、他のお客さんと一緒に屋根のあるところに走ります。止んだらそろそろ帰ろうかね~なんて友人と話していると、姿を現した「雪の城」というアトラクション。最後にこれだけ、これだけ入って帰ろうと友人に懇願し、アトラクション料を払います。フリーパスのほうが確実に安かったとわかった瞬間でした(笑) でも、だって、ベトナムで雪ですもの。北部山岳地帯のサパにしか降らない雪ですもの。どんなものかわからないけど、入ってみたい!!

「雪の城」の中に入るとすぐに、係員から白い長靴と真っ赤なウィンドブレーカーを渡されます。そりゃ、寒いのでしょう!! と期待を膨らませ、意気揚々と、係員の案内でさらに扉の中に入ります。



なんとそこは、スキー場ならぬ、そり場?でした(笑) 「雪の城」の正体は、マイナス15度の、そり滑りのできる部屋だったのです。そり…。雪のなかで、そり…。いい年をした私と友人は、ホーチミンという常夏の地で「寒い寒い」と言いながら、なぜかそり滑りをして遊びました。

最後まで期待を裏切らず、というか期待の遥か上を行き、「そう来るか~!」とこちらを唸らせてくれたスォイティエン遊園地。予想以上に楽しくてびっくりしました。どうやら5年前よりもずいぶんとアトラクションも増えたようですし、現在進行形で増え続けているらしいです。きっとまたしばらく間を空けて行くと、一段と楽しめるのかな~なんて思い、次に遊びに行ける日を心待ちにしている、私です。


最後はイルカショーの様子を動画で。元気いっぱいのMCのお姉さんの声も聞こえます♪


From Hem

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