2013年8月11日日曜日

ハノイへの旅①~列車を選んだワケ

7月中旬、ハノイに行ってきた。
目的は、その時ハノイで開かれていた草間彌生の個展を見に行くこと。
(この個展についてはまた別に書きたいと思っています。)

ハノイ自体は今回で4度目くらい。
これまでずっと飛行機だったから、今回は列車で行こうと決めた。
サイゴンからハノイまで、片道1726km、列車の旅。

これ、実はずーーっとしたかったことなのだ。
飛行機で行くと、わずか2時間で着くハノイ。
最近は特にVietjetとか、安い航空券もたくさん出てきたので、
今まで以上に行き来がしやすくなった。

でも。
飛行機でビューンと、寝てる間に到着する度に考えていた。
サイゴンとハノイの距離を、こんなに「近い」と感じていいのだろうか、と。
元々は、こんなあっという間のものじゃなかったのだ。
かつて国が南北に分断していたベトナム。
人々の精神的な距離感だって、あるはずだ。
それを、私のような観光気分の外国人が、理解できるわけはないけれど、
この国を縦断することで、ちょっとでも体感したかった。
南北の、長さ。

そんなわけで、列車で行くことにした。
今回の旅のパートナーであるMさんもいいね!と言ってくれ、
女二人、30時間列車に揺られっぱなし旅に出ることにした。

そうと決まれば、サイゴン駅にて切符購入。
空いていれば当日券も買えるけれど、
前もって買っておくことにこしたことはない。実際、当日は満席だった。


こちら、サイゴン駅。


駅のなかは、こんな様子。


チケットカウンター。
平日の昼間にこの賑わい。
みんな、どこへ行くのかな。


なぜか駅内に登場していた、マッサージチェア。
お金を払って利用する人はおらず、
すっかり人々のベンチと化していたけれど。

ちなみに表には、
6分10000ドン(約47円)、
12分20000ドン(約95円)
30分50000ドン(約238円)

高いんだか、安いんだか…


さて、どの列車で行こう。
実はハノイまで行く列車には5つのタイプがあって、
それぞれに発着時刻も、停車駅も異なる。
一番速いので29時間30分、一番遅いのが37時間46分。
ここで多少ひより、一番速い「SE4」という列車を選んだ。
サイゴンを水曜の夜23:00に出発して、
ハノイに着くのが金曜の早朝4:30という予定。
あくまで、予定。遅れることは覚悟のうえだ。

列車内には大きく4つのタイプの座席がある。
・ハードシート(木の椅子)
・ソフトシート(リクライニングチェア)
・3段ベッド
・2段ベッド

切符の値段設定はかなり細かい。
椅子のほうは車両にエアコンがあるかないかで値段が違うし、
ベッドも何段目に陣取るかによって変わって来る。
私とMさんは、エアコン付車両のソフトシートを選んだ。
 (この席だとハノイまでで1,234,000ドン=約5876円)

ベッドは寝られていいだろうなぁとは思ったけど、正直高かった。
それに何より。
1726kmのベトナムの景色を、ゆっくりと味わえるように。
同じ車両の乗客たちの様子を、じっくりと観察できるように。



そんなこんなで、出発当日。


「SE4」の車両。


予想以上にディープだった、ソフトシート車両。

ここから30時間、どんな旅になるのか。
若干の緊張と、抑えきれないワクワクを胸に。
いざ、ハノイへ出発。

(旅、続きます)

*****

列車に関する詳しい情報は、こちらの南北統一鉄道のHPから↓
http://www.vr.com.vn/trang-chu.html
便ごとに、時刻表や各種座席の値段が閲覧できます。
このHPも、眺めているだけで楽しいんですよねぇ・・・
たまらんです。

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From Hem 


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